GMTで高解像度な海岸線を描く

GMTで描画する海岸線の解像度は、pscoastモジュールのDオプションで変更可能ですが、国土数値情報のデータを使うと、より正確な海岸線を描くことができます。

 

 

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五島列島福江島付近の海岸線

黒線はpscoastで描画した海岸線(解像度full)で、赤線はpsxyで国土数値情報の海岸線データ*1を描画したものです。

 

作成するためには、まず、国土数値情報で必要な地域の海岸線のデータをダウンロードします。そして、その中に含まれているシェープファイルをogr2ogrでGMTで読める形式に変換します。

例)ogr2ogr -f GMT test.gmt test_Coastline.shp

変換したファイルをpsxyモジュールで読み込んで出力すると完成です。

 

ちなみに、基盤地図情報ダウンロードサービスからも海岸線データを入手することができます。ただ、以下のサイトで公開されているスクリプトとogr2ogrを利用するなどして、データを変換する必要があります。

最も新しいデータを利用したいときや、複数の年度のデータを比較したいときには便利かもしれません。

*1:国土交通省国土政策局「国土数値情報 海岸線データ」(平成18年度作成データ)をもとにsfunoが作成。